CASE 02

営業・技術営業編

5年目

K.T

NOK株式会社
営業本部 安城第二支店 営業二課
自然科学研究科 機械システム工学専攻
修了

本質を探り、先を見据えた提案が、
少しずつできるようになってきた。

祖父がバイクの修理工をしていたこともあり、就活では自動車関連の業界に興味を持ちました。NOKに魅かれたのは、自動車もさることながら幅広い業界に製品を提供しており、様々な分野で存在感を発揮している企業であったからです。

入社以来、自動車関連部品を中心としたサプライヤーである企業を担当しています。ADAS(先進運転支援システム)、内燃機関など様々な開発を手掛けるお客様の部署に、主力製品であるオイルシールをはじめFPC(フレキシブルプリント回路基板)など、当社が取り扱う製品全てを、技術的な面も合わせて提案しています。入社1年目は先輩に同行してお客様を訪問し、指示されたことを行うだけしかできませんでしたが、一部の案件については2年目から一人でお客様を訪問することになり、自分で考えて物事に取り組み始めるようになりました。

今では、お客様が何を求めているのか、なぜそれが必要なのか、など物事の本質を考えて動いたり、先を見据えて今必要と思われることを準備しておいたりと、考えながら仕事をすることができるようになってきたと思います。それでも、先輩や上司に比べるとまだまだ未熟と言わざるを得ません。私が1~2か月先を見ているのであれば、先輩たちは年単位で更に先を見て動いているのですから。また、営業という仕事は“言葉”に細心の注意を払わなければならないと感じています。理系出身ということもあり、図面の読み取りだとか力学的なところは、学生時代の学びが活かされているのですが、一方であまり言葉に気を使っていなかったので、入社してからは言葉で苦労する場面も多かったです。上司や先輩方のように、言葉一つ、表現一つで状況を好転させる力も養っていきたいですね。街で見かける車が、自分が関わった技術を使いながら走っていることがわかることもあります。モータリゼーションの進化に、自分の仕事が少しでも関われていることはとても誇りに思います。

先輩への質問

5年目

12年目

Mさんは、どんなことがあっても常にハツラツとしていて、前向きに取り組んでいるように感じますが、厳しい・苦しい局面を乗り越えるにあたって、何を活力の源にしていますか?私はまだそれができず、凹んでしまうことがあります。

12年目

A.M

NOK株式会社
営業本部 安城第二支店 営業二課
経済学部 経済学科 卒

見えてきた、モノづくりの全体像。
これからは、“幅”を広げたい。

Tさんと次のWさんは“技術営業”であり、当社製品の提案から納品以降に至るまでのプロセスの前寄りを担っているのに対し、営業販売の私たちは量産検討プロセス以降が主な仕事です。お客様はTさんと同じ自動車部品メーカーですが、主にラジエーターやインタークーラー、エアコンなどの熱関連と、ブレーキなどの足回り関連の量産部門を担当しています。具体的には製品の価格交渉、品質対応、製品製造プロセスのマネジメントから納品までを見届ける業務などに携わります。

文系出身ということもあり、入社してしばらくは製造工程について知識不足な点がありましたが、営業販売を担う中で、NOKグループの各事業場の様々な現場を見て学び、今ではある程度のことはお客様に即答できるようになりました。また、新製品立上げの際は、品質を管理するために非常に膨大な資料を整えなければならないのですが、そういった仕事を通じて何が品質を左右するのかということもわかるようになってきました。

しかし、先輩や上司の仕事ぶりを見ていると、まだまだ成長しなければいけないと思います。例えば、社内外問わずシビアな交渉を乗り越えて相手に納得していただかなければいけない局面での課長の交渉力。会話が拡散してまとまりがなくなりかけた時のWさんの要点を整理する力や伝えたいことを表現するスキルなど、見習うべき部分が多くあります。私は以前、宇都宮支店におり、完成車メーカーを担当していましたが、お客様によって仕事の進め方が全く異なることを学びました。将来は、お付き合いするお客様の幅を広げ、どのようなお客様でも最高の品質とスピードで製品をお届けできるよう、自分の引き出しを増やしていきたいですね。

後輩への回答

5年目

12年目

意識してやっていることではないけど、暗い雰囲気でいてもいいことはないし、周りにもいい影響を与えないと思っています。切り替えが早い方なので、何があっても一晩寝ればスッキリとしているからでしょうかね。

先輩への質問

12年目

14年目

Wさんはとても自分に厳しい人だと思っています。自分はこうあるべき、という理想を持っているように感じますが、どのように自分自身をストイックに保っているのでしょうか?

14年目

Y.W

NOK株式会社
営業本部 安城第二支店 営業二課
専門主事補
工学部 精密機械工学科 卒

自分だけでなく、後輩も。
営業部門だけでなく、
グループ全体にも貢献したい。

Tさん、Mさんと同じお客様の技術営業を担当しています。仕事の上でADASやEVなど自動車を取り巻く環境の進化に携わることができるなど、今私たちは非常に前向きな案件に上流から関わることができていると感じています。

これまでの自分を振り返ると、比較的自身の仕事に集中して取り組んできた状況が多かったと思いますが、最近では後輩の教育・育成を意識し、彼らの話をしっかり受け止めてアドバイスをしようという想いが強くなってきました。自分の子どもが生まれ、子育てに関わる中で気づきを得たことが影響したかもしれませんし、自身のキャリアを考えると、後輩を育成することも私の役割ではないかと思ったからです。

営業の魅力は会社全体を動かせること。会社の未来を左右する意思決定の最前線にいるのが営業部門だと自負しています。入社してから今まで、一貫して技術営業をしてきましたが、様々な経験を経て、以前より視野も広がったように思います。最近では営業にこだわらず、管理系を含む様々な立場からNOKやグループ全体を俯瞰して、グループ全体の成長に関わるような仕事をしてみたいとも思うようになりました。例えば、日本メクトロンのFPCがスマホなど電子機器にだけではなく自動車へも応用されるようになってきました。次世代の自動車により多くのFPCを搭載いただけるよう、私もその一端を担うことができれば嬉しいですね。

NOKグループには様々な製品や技術があり、各社の製品を複合的に組み合わせて提案する機会もかなり増えてきました。視野を広く保ち、新しいテーマにチャレンジすることを自分に課し続けていきたいと思います。

後輩への回答

12年目

14年目

Mさんが言うほど、自分に厳しいとは思わないけど・・・ 仕事は結果もさることながら「取り組む姿勢」も大事だと、私は考えています。それを意識しながら仕事をしているので、周りから見るとそう見えるのかな。

上司への質問

14年目

21年目

T課長は、課長に昇格される前から若手の兄貴分的な存在で、課内のメンバーからとても慕われています。マネジメントにおいて重要なこととは、どんなことだと思いますか?

21年目

T.T

NOK株式会社
営業本部 安城第二支店 営業二課 課長
工学部 材料工学科 卒

成功体験をたくさん積み、信頼関係を大事にして、日本で、世界で羽ばたいてほしい。

安城第二支店営業二課が担当しているのは日本でもトップクラスの自動車部品メーカー様です。ハイブリッドやEVなど自動車そのものの進化、さらにはADASに象徴されるモータリゼーションの進化が今までにないスピードで進んでおり、自動車産業の盛んなここ愛知県はもちろん、日本全体、そして世界に影響を与えようとしています。そのような中、営業二課はお客様のニーズを素早く察知し、技術部門や研究部門、営業企画部門へ提案を繰り広げていくことが求められています。もっと言えば、今までに接点のなかった部門へも、新たな可能性を探るためにアプローチしていくことが必要と考えています。

私は、若手・中堅がモチベーションを持続させ、成長を続けていくためには「成功体験をたくさん積むこと」が大事だと考えています。ですから、契約成立や受注などの嬉しい場面・功績となる場面はできるだけ部下のみで対応してもらい、何らかのトラブルやお客様の幹部の方とシビアな交渉をしなければならないなど、厳しい局面にのみ顔を出すように努めています。会社にとって大きなインパクトを与え得る状況であっても、極力部下に頑張ってもらい、その経験や成果を自信に変えて欲しいですね。

私たちもそうですが、お客様も事業の構造が変化してきており、今後は海外を舞台に仕事をするケースが多くなると考えています。現在所属している若手・中堅、そして今後入社してくる新人の皆さんは、世界を相手に仕事をしていくという気概を持ちながら、仕事の根幹である人と人との信頼関係を大事にしつつ、成長していってほしいと思っています。

部下への回答

14年目

21年目

Wさんの言葉、とても嬉しいです。昔と違って、組織は上下関係ではなく横への拡がりで構成されていく時代だと思っています。だから、壁を作らず、みんなをよく観察して、話を聞いて、手を差し伸べるのがマネジメントだと思っています。

若手・中堅社員に期待すること

21年目

若手・中堅

これからの時代、働き方改革などが浸透し、限られた時間で成果を求められることになり、特に若手社員には厳しい環境になると思います。ですが先を見て、時間の使い方をしっかり考えて、新しいことにチャレンジできる心の余裕を持てる状態で頑張ってほしいと思います。できるサポートは全てしますので。