技術営業編

case 03

技術営業編

motive

入社動機

大学主催の企業説明会で、NOKと出会いました。一般的に知名度はなくても世の中に必要とされるオイルシール・FPCで世界トップクラスのシェアを誇っており、それら製品がクルマやスマートフォンなど身近なものに採用されていることに魅力を感じをました。また企業規模も大きく安定性があること、大学で専攻した機械工学の知見も活かせると感じて入社を決めました。

2007年(入社2年目)~

日本メクトロン株式会社
東京支店 松本営業課

「FPC」の営業担当として、新規顧客開拓に取り組む。
「face to face」 を心掛けて手にした成功体験。

入社後、NOKグループの電子部品事業を担う、日本メクトロン(MEK)に配属されました。薄型かつ軽量、柔軟性の高い電子基板である「フレキシブルプリント基板(FPC)」を製造・販売しており、スマートフォンやパソコン、デジタルカメラなど様々な電子機器に使用されています。私は入社2年目に営業担当として、松本営業課に配属されました。当時課題となっていたのが新規開拓で、私はFPCを採用したことがない、とある電子機器メーカーにアプローチを開始しました。そのお客様が採用していたのは、柔軟性がないリジッド基板と呼ばれる硬い基板。私はFPCのメリットを訴求するとともに、自分自身を理解してもらうことに努めました。営業所から山を越えて週2~3回足繁くお客様を訪問。豪雪地帯であった為、冬の打合せ後には雪に埋もれて車がみつからなくなった事は印象深い思い出です。そして商談を重ねた結果、取引が無かったお客様への採用取引が決まりました。初めての成功体験であり、face to faceで対応することの大切さ、そしてお客様の喜びが自分の喜びになることを実感しました。

2010年(入社5年目)~

日本メクトロン株式会社
東京支店 仙台営業課

大手映像系カメラメーカーを担当。
お客様に寄り添った営業へ。
日系顧客で年間販売金額トップを獲得し、自信が生まれた。

仙台営業課に異動となり、大手の映像系メーカーを担当しました。当時の主流は一眼レフ。エントリーモデルでも1台当たりのFPC搭載点数は10点以上、プロモデルとなると30点以上に及びます。膨大な部品点数の見積、試作、量産化を任せられ、都度お客様の各種イベントに納期を合わせる必要がありました。当社が圧倒的シュアを確保していたものの、競合は年々激化しており、価格戦略や価格交渉にも力を注ぎました。また、過去からの実績で当社へは信頼がありましたが、それに甘んじることなくお客様との信頼関係を更に強くすることを重視しました。特に地方のお客様は関係性を大切にする傾向が強く、毎日お客様の元に通い、お客様の課題をキャッチしてスピーディに対応するなど、徹底してお客様に寄り添いました。常に膨大な数の部品を取り扱うことで、仕事の効率化やプライオリティを意識するようになったと思います。また、当時日系顧客で年間販売金額トップになったことで、仕事に自信が持てるようになりました。

2017年(入社12年目)~

メクテック・タイへ出向
Sales Manager

グローバルを意識し、英語スキルを習得。
タイの工場をコントロールしてお客様の要望に応える。

海外のお客様は拡大傾向にあり、グローバルに活躍したいという想いから、仙台営業課時代から海外勤務を希望していました。英語を使う環境の中で語学スキルを習得したいという考えもありました。その希望が叶い、半年のシンガポールでの語学研修を経てタイに赴任することになりました。お客様は主に現地に量産工場を持つ日系のメーカー。日本で試作を重ねたFPCをタイの工場で量産し、お客様の求める納期・品質・価格で製品を供給するのがメインの業務でした。納期トラブルや品質不具合が発生した際の対応をはじめ、いかにスピーディに問題を解決するか、がむしゃらに取り組んでいたと思います。また、セールスマネージャーとしてローカルスタッフを指揮する立場でしたが、異文化間のコミュニケーションの難しさを感じると共に、直接会話し言葉で伝えることが信頼性の構築に重要であることを改めて認識しました。英語スキルが向上したのも大きな収穫でした。

2022年(入社17年目)~

日本メクトロン株式会社
営業本部 営業一課

最重要顧客である、海外大手グローバル企業を担当し
グローバルビジネスの醍醐味を味わう。

海外に本社を置くグローバル企業を担当しています。直接の営業活動は現地駐在のスタッフが担当していますが、私が所属する部署は、販売計画の達成、お客様向け新規品目の円滑な立ち上げによる販売・収益の確保、利益向上に向けた価格戦略の策定、お客様のビジネスサポート戦略の策定などの取り組みによって、お客様とのビジネスを安定的に維持するとともに、より拡大していく役割を担っています。その中で私は、海外販社との協業によるサプライチェーン内のトラブル等の情報収集、需要急増時などの突発需要の取り込み、当社の中国工場との製販会議による顧客状況・工場状況の把握、技術的課題の把握と問題解決等など、円滑で速やかな製品納入のために幅広い業務を担当しています。非常に大きな責任を担っており、様々な国の人と会話して仕事を進めながら、グローバルビジネスの醍醐味を実感しています。

challenge

これから挑戦したいことは?

現在担当している大手グローバル企業は、これまで経験したお客様とは様々な面で異なる対応が求められます。品質、価格、納期等すべてにおいて要求はハードであり、それらに応えていかねばなりません。営業としてさらなる成長が必要と痛感しています。海外顧客とのビジネスは今後も確実に増える傾向にあるため、再び国外で仕事をし、真にグローバルで活躍できる人材に成長したいと思っています。それが結果的に会社に貢献し、家族の幸せに繋がると信じています。

message

学生へのメッセージ

学生へのメッセージ

20年弱の社会人生活で貫いてきたことは「投げ出さない」ということ。どんなに辛くても、面倒なことでも逃げたことはありません。逃げないことで、やるべきことを100%達成してきたわけではありませんが、100%全力で取り組んできました。それが成長を促し、仕事への自信を生んできたのだと思います。学生の方々が、これから社会に出るにあたって、私の取り組み姿勢が何かしらの参考になれば幸いです。当社は私がそうだったように、自身のビジョンをサポートしてくれる土壌があり、グローバルビジネスも経験できます。決して知名度は高くありませんが、自分が関与した製品が世の中にリリースされるとき、世の中を支えている実感を手にできます。やりがい十分のフィールドであることを約束します。